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安全性で注目されている鉄バクテリア利用法

地下水やそれを水源にする水道水には、時として高濃度の鉄分が含まれていることがあります。こうした水道水は「カナケ」や「シブ」の原因になるだけでなく、水道管の腐食を早めたり、ひどい場合には洗濯物などの色まで変わってしまうことがあります。

こうした鉄の除去には、塩素処理やエアレーションなどの方法を組み合わせたりして、前処理設備とろ過池で処理する方法を取っているところも多いのですが、薬品などを使わないという点で、注目を浴びているのが鉄バクテリア利用法です。

この鉄バクテリア利用法が発見されたいきさつは、ろ過機が目詰まりした時に「砂掻き作業」を行わなければなりませんが、その際にろ過抵抗を上げながら、ろ過を続けるとその前よりも水質が良くなることに気がついたことにあります。

鉄バクテリアと呼ばれる鉄を酸化してしまうバクテリアをろ材に付着させ、増殖させることで、地下水中にある鉄やマンガンなどをろ過せせるため、非常に安全性の高い処理方法だといえます。

現在日本ではこの鉄バクテリア法を採用している浄水場は20カ所以上となっており、さらに実験が進んでいるので、世界的な活用も期待されています。

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