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水素水とは

最近、テレビや新聞、インターネット等で話題になっている水素水は、美容や健康に有益に働きかけることで知られています。実際に水素水を飲んだ方の効果として、肌が綺麗になったとか、疲れにくい体質に改善されたなどの声が多数挙げられています。

水素水とはその名の通り、水素を豊富に含んだ水です。電気分解により生成された水素分子を高い濃度で含んでいる水で、活性水素水または電解還元水とも呼ばれます。

水道水やミネラルウォーターにも水素が含まれていますが、水素の含有率が圧倒的に多いのが水素水です。

身体にいいことで認知されている「活性水素」は、「活性酸素」を中和してくれる抗酸化作用に優れているのは間違いありませんが、水素水に含まれているのはあくまでも水素分子です。

活性酸素の半減期は1/3秒ですので、わずか0.33秒で半分になってしまいます。そもそも水の中に長くとどまるようなものではなく、ほんのわずかな時間でなくなってしまうため活性水素を含む製品の商品化は難しいと考えられています。

水素水の効果・効能

水素には抗アレルギー作用や抗炎症作用、基礎代謝促進、脂肪燃焼、乳酸の抑制作用があることでも知られています。

また、脳の活性酸素の量を減らす効果が期待でき、記憶力の低下を抑える水として注目を集めています。現在は、認知症やアルツハイマー、脳血管疾患などの予防にも効果的だと考えられ、研究が進められています。

分子の小さな水素は、体内の細胞の細部にまで浸透し作用します。活性酸素を除去した後は水に変わり、体外へと排出される仕組みになっています。

体質改善により健康的な体を手に入れたいとか、アンチエイジングでいつまでも美しくありたいという願いを叶えるために作られたのが水素水です。

ただ、最近では水素水の効果についてはエビデンス(医学的根拠)が示されていないため、意見が大きく分かれているのも事実。また、近年では医学的根拠がないことを良いことに、メーカーや販売店が販売目的で勝手に効果や効能を記載して注意を受けるようなニュースも多く、効果がある・ないでもお茶の間を騒がせている現状があります。

水素水の安全性

無味無臭の水素は、厚生労働省においても無害であることが認められています。

水素水の種類

水素水にもいろいろな種類があり、その効果や摂取の仕方もさまざまです。

◆還元水素水
還元水素水とは、アルカリイオン化した水素水のことです。還元水素水は、老化の原因となる体の中の活性酸素を抑制して新陳代謝を促したり、さらにはぜんそくやアトピー性皮膚炎を軽減するなどの効果も報告されています。

◆高濃度水素水
高濃度水素水とは、水素濃度を高めた水素水です。さまざまな形態の水素水が販売されていますが、効果を期待するなら、水素の濃度がはっきりと表示されたものを購入するようにしましょう。その目安として常温・常圧における水素飽和濃度1.6ppmを最高値として、探してみるのもひとつの方法です。

◆過酸化水素水
過酸化水素水を3%に薄めたものは、オキシドールとして良く知られ、傷の殺菌消毒薬に使われています。今注目されているのは、過酸化水素水の点滴。呼吸器疾患や循環器疾患の治療としてアメリカでは盛んに行われています。

◆活性水素水
水を電気分解するなどの形でエネルギーを与えると、活性水素が生まれます。活性水素は活性酸素とすぐに結びついて水になります。活性水素は原子の中で最も小さいため、体の細胞のすみずみまで行き届くという特徴があります。

水素水の作り方

水素水は、老化の原因となる体の酸化を抑えるために今、たいへん注目されています。その水素水を自宅で作る方法を紹介します。

マグネシウムスティックを使って水素水を作る

水素水を家庭で簡単に作る方法があります。そのひとつがマグネシウムスティックです。

マグネシウムだけを購入するのは困難ですが、水素水を作る目的のために、マグネシウムを含んだセラミックスを、スティック状に加工したものがインターネットでも販売されています。

このスティックを水道水が入ったペットボトルに入れておくだけで家庭で簡単に水素水が作れるというものです。

マグネシウムと水が反応して水素が発生すると、このマグネシウムスティックはどんどん小さくなっていきます。水素の粒が発生するのが見えますから、水素水を飲んでいるというのが実感できます。

マグネシウムの濃度は微量ですから、水の味が変わったり、体に影響を及ぼすことはありませんが、粗悪なマグネシウムを使っている製品だと安全性に不安が残ります。

水素水サーバー(電気分解装置)で水素水を作る

水は電圧をかけることで電気分解を起こします。そしてこの電気分解によって水素を発生します。この仕組みを利用して水素水を作る水素サーバーがあります。電気分解装置で精製された水素水は、水素の粒子が小さいのでより効率的に酸素との結合がしやすくなっています。

マグネシウムスティックに比べると、マグネシウム化合物が発生せず、純粋な水素水だけが生成されるため、より安心して飲むことができます。理想的な水素水の生成方法ですが、電気分解を行う専用のサーバーが必要になってきます。

※このように考えると、お手軽な価格で取りあえず水素水を試してみたい人はマグネシウムスティックを。そしてもっと水素水の効果を実感したい人には、電気分解を行う専用サーバーをオススメします。

自分で生成した水素水を持ち運ぶときには、H2-BAGのような水素水専用容器(アルミ)にいれると水素が抜けにくくなります。

水素水商品の選び方・注意点

品質表示を確認

水素水は濃度が高いものほど効果が高いとも言われています。当然のことながら製品によって濃度に違いが見られるため、購入する前に品質表示を確認することをお勧めします。

アルミの容器

水素分子は地球で一番小さい分子と言われるほど小さく、ペットボトルの分子よりも小さいため、水素水をペットボトルに入れても水素はどんどん抜け出てしまい、すぐにただの水になってしまいます。そのため、分子の小さいアルミ缶やアルミパウチの商品を選んだ方が無難です。

なるべく早めに飲む

近年ではほとんどの水素水商品がアルミのパッケージを使用していますが、それでも徐々に水素が抜けていくようですので、数ヶ月分のような大量購入はやめて、なるべく早めに飲むようにしましょう。

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