RO水とは
RO(Reverse Osmosis)は、浸透圧とは逆の大きな圧力をかけることで「逆浸透」を起こさせる技術のことで、RO水はその逆浸透膜(RO膜)で作られた水のことです。水をRO膜に通すことで、水に含まれるさまざまな不純物を取り除くことができます。
RO水のメリット
RO膜による浄化のレベルは、水道水の不純物、たとえば汚れやウイルスといったものだけでなく、ダイオキシン、トリハロメタン、農薬や水銀、鉛といった重金属に加えて、環境ホルモンといった有害な物質まで取り除いてくれます。セシウムなどの放射能物質レベルまで除去できるため、原発事故以来、安心で安全な水として注目されています。
RO水のデメリット
水に含まれるどんな微細な物質も取り除いてあるRO水ですが、「水として美味しいのか」という点では「?」が付くといえます。もちろん味覚や好みは人それぞれですが、たとえば私たちが、山奥の湧き水を飲んだ時「あー美味しい!」と思えるのは、カルシウム、マグネシウム、カリウム、さらには、健康に良いと報告のあるバナジウムなどのミネラル成分が入っているからです。しかし、RO水はこういったうまみ成分まで取り除いてしまいます。
おいしさよりも安全性
RO水の場合は、こうしたうまみのもとになっているミネラル成分すらも取り除いてしまっているため、限りなく安全ではあるけれども、美味しい水とはいえないかもしれません。メーカーによっては、このデメリットを改善するために、わざわざミネラルを添加するところもあります。
しかし、あくまで人工的にミネラル分を添加するので、自然が生んだ天然水に比べると味気なく感じることもあり「美味しくない」と感じる人も多いようです。そういった意味では「安全性」を取るか「美味しさ」あるいは「体にいい成分」をとるか目的に合わせて選ぶ必要があります。