天然水に含まれる代表的な成分を紹介
血糖値を下げるバナジウム
日本でバナジウムを含んだ天然水を採水できるのは、富士山麓に限られた地域だけです。ですからバナジウム=富士山と表示された水がほとんどです。このバナジウムがにわかに注目を浴びたのは「血糖値を下げる」という研究報告があったためです。
バナジウムはコレステロールを蓄積する効果があるほか、インスリンと似た血糖値を下げる働きがあります。そのため、動脈硬化の予防やコレステロールが気になる人にとって、バナジウムは毎日摂取したい成分といえます。
骨粗しょう症予防のためにカルシウム
カルシウムといえば「骨」を強くする成分として一般的に知られています。しかし、その他にもホルモンの分泌や血液凝固などの重要な生理作用に関係しています。また、カルシウムには神経を安定させてイライラを解消する効果があるので、「すぐにキレる」といった思春期に特に必要な栄養素です。
いずれにしても、カルシウムは不足した時に出る症状よりも、将来の骨粗しょう症に大きな影響を及ぼしますから、日常的に常に補給するという生活習慣が必要になります。
生命を維持するナトリウム
ナトリウムつまり塩分です。塩分は生活習慣病のひとつである高血圧に深く関係しているため、摂りすぎが問題で「悪玉」になりがちですが、本来は生命維持に必要不可欠な成分です。
血圧の調整はもとより、酸の中和、神経伝達、栄養の吸収や運搬にもかかわっています。ナトリウムが極端に減ってしまうと疲労感やけいれん、昏睡状態に陥ってしまうなど生命の危険に陥ってしまいます。
熱中症を予防するカリウム
カリウムには、多く摂りすぎたナトリウムの排泄を促して、血圧を下げる作用があります。ナトリウムは生命にとって非常に重要な成分ですが、摂りすぎると高血圧を招くため、カリウムとのバランスを考えないとなりません。
筋肉の動きをよくし、筋肉でのエネルギーづくりを促すカリウムは、不足すると、筋肉の動きが悪くなりますから、運動する時には必要不可欠です。さらに、夏場は汗と言い所に大量のカリウムが失われるため、夏バテや熱中症の原因となります。
食事から取りにくいマグネシウムの補給
マグネシウムを多く含む食材としては海藻類、ゴマやナッツなどがあります。しかし、これらの食品は毎日多く食べることはできません。さらに最近は欧米型の食事になり、マグネシウムが不足しがちになっています。
マグネシウムはカルシウムとともに骨を形成する働きがあります。その他にも筋肉の動きを調節したり、神経の興奮を静めたり、動脈硬化の予防、血圧の上昇を抑制する働きがあります。