廃水処理の重金属除去に有効なアルカリ剤処理
排水処理における重金属処理は、一般的にアルカリ剤を添加して、その重金属が水酸化物を形成するPhに調整して処理する「アルカリ中和処理法」が行われます。アルカリ化する時にはアルカリ剤としてさまざまな媒介を使用します。
苛性ソーダ
最も多く利用されているのが苛性ソーダです。特徴は反応が早いということです。しかし効果であるということと、個体の時には、水に溶かして使用しなければならないという欠点があります。
生石灰
特徴は反応が早いということですが、反応時に高熱を発生させるため、水を加えて消石灰にする必要があります。
消石灰
価格は安いのですが反応は遅いという特徴があります。硫酸があると難溶性の石こうが生成します。
石灰石
強い廃酸処理に利用することが多く、消石灰よりも反応が遅く、溶解温度も30度となります。
水酸化マグネシウム
苛性ソーダよりも安価に使えます。しかし反応が極めて遅いため作業効率が悪くなります。
投与する量によって、処理能力が変わる
一般的に投与する量によって、処理能力やそのキャパシティが違ってきます。さらに、排水の場合は、硝酸、アンモニア、金属類など不純物がたくさん入っています。目標とするPhにするためには、やはり採取してみて試しながらアルカリ処理剤を投与していくのが一番確実です。
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