二段凝集処理
河川などの水の中には、長時間放置しても沈まない粘土質の微粒子があります。このような微粒子をコロイド粒子と呼びます。身近なものとしては、墨汁や牛乳があります。これらは水中のコロイド粒子の表面がマイナスに帯電し、互いに反発しあっているので、そのままではいつまでたっても沈殿することはありません。
ところが、凝集剤で電気的に中和すると、凝集して大きな固まりとなり、水に沈むようになります。牛乳でいえば、レモンを入れると、レモンの酸が牛乳のたんぱく質を固める作用で凝固して沈むのと同じです。
ろ過処理をより確実に行う浄水処理方法
効率的な沈殿を行うため、沈殿池の前段階で凝集剤を注入するのが通常の方法ですが、二段凝集処理は、ろ過処理を確実にするために、ろ過池へ流入する前段階でも凝集剤を注入するという処理方法です。
また、汚水処理や公共下水処理、一般廃棄水や畜場汚水処理など公害の防止にもこの二段凝集処理は有効です。
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