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有機分解、殺菌度用途が広いオゾン処理

生物が生きていくためには酸素が必要で、2つの酸素原子からできています。これに対して、オゾンは3つの酸素原子からできているため、非常に不安定な物質で、大気中には、ごく微量しか存在していません。

オゾン処理のメリット

オゾン処理は、塩素と違い、有害なトリハロメタンや有機塩素化合物を複製する心配がありません。オゾンの酸化力の強さは、過酸化水素や塩素よりも強力です。この特徴を生かして、水処理で広く実用化されています。

オゾン処理をすることで「殺菌・消毒・殺藻」「着色成分の脱色」「脱臭・臭味の除去」「有機物質・還元性物質の酸化」「有害物質・毒物の無害化」「難分解性物質が分解されやすくなる」などの効果が上げられます。

オゾン処理のデメリット

浄水処理の工程では、オゾン発生器で作られたオゾンは水に溶かされます。オゾンは酸化力が強いので、オゾンが通過する管はすべてステンレスでできています。鉄の管ではすぐに錆びついてしまうからです。

水に溶けたオゾンは、水中の有機物の分解などにより酸素になり、それでも残ったオゾンは、次の工程の生物活性炭吸着池で酸素になるので、浄水場から排出される水道水の中にはオゾンは残っていません。

オゾン処理は化学薬品を使わずに、安全で非常に効果のある処理方法ですが、オゾン発生機、反応槽、排オゾン処理装置などが必要で、これらは非常に高価なところがデメリットです。

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