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紫外線処理

紫外線とは、エックス線と可視光線の間に位置する波長10~400nmの電磁波の総称です。私たちの生活にもとてもなじみが深く、紫外線は肌にとって良くないといわれています。

太陽光に含まれる紫外線には強い殺菌作用があります。このことは虫干しや日光消毒などでよく知られています。紫外線の波長はUV-A(400~325nm)とUV-B(315~280nm)とUV-C(280nm未満に)分けられています。こうした紫外線の種類の中でも波長が254nmのUV-Cには、強力な殺菌効果があります。

細菌の遺伝子を損傷して殺菌

細菌は、細胞の中の核に遺伝子情報を伝えるDNAを持っています。DNAはもともと260nm付近の紫外線を吸収する性質を持っていて、殺菌力の強い254nmの波長特性とよく似ています。

そこで、254nmの紫外線を細菌に照射すれば、DNAを破壊するので、細菌活動そのものを止めてしまうことができます。これによって、塩素殺菌と違って化学薬品を使わない殺菌が可能となります。

化学薬品を使わないで水を殺菌できるので、トリハロメタンなどの副生成物がなく、水産、食品加工に陥る水の殺菌や超純水、プールの水や排水の殺菌など、幅広い分野で行なわれている浄水処理方法です。

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