より多くの汚れを取り除ける多層ろ過
用水・排水処理では、粒の大きさが一定の砂やアンスラサイトと呼ばれる無煙炭などを圧力容器に充てんして汚濁水のろ過を行います。この方法には、単層ろかと多層ろ過がありますが、単層ろ過では、汚れた粒を補足するのに使われるのは砂の表面だけです。
しかし、これに対して多層ろ過は、上部に粒の大きいアンスライトなどを充填し、徐々に下の方に粒の大きさが小さく比重の重い砂を充填して、多層を形成します。ここに汚れた水を送りこむと、多層全体で汚れが補足されます。
アンスラサイトはろ過砂に対して比重が小さく隙間が大きいという特性から、多層ろ過には欠かせません。多層ろ過は上層に軽くて粗いろ材、中・下層に重くて細かいろ材を敷き、複層にする事によって、ろ過効率を高める方式でから、アンスラサイト層でプランクトンやフロッグなどの粗い物質をろ過する事で、その下の砂層の負担を軽減し、効率的なろ過を行えます。
多層ろ過の方が単層ろ過に比べると、同じ容量で多くの汚れた物質を捕捉でき、さらにコンパクト化ができます。
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