水に含まれる成分
水に含まれる成分には、ミネラルなど体に良い成分もありますが、鉛やトリハロメタンといった有害な成分も含まれます。その特徴を理解して、できるだけ有害な成分を除去した安全な水を飲むようにしましょう。
天然水に含まれる代表的な成分
天然水に含まれる代表的な成分は「カルシウム」「ナトリウム」「カリウム」「マグネシウム」の4大ミネラルや「バナジウム」などです。4大ミネラルは、骨や筋肉を作ったり、その働きをスムーズにしたり、命そのものに関わることさえある貴重な成分です。
ミネラルは、体に取り込まれてもすぐに排泄されてしまう性質を持っているので、食事から取る量では間に合わないこともあります。特に、カルシウムは将来骨粗しょう症になる心配がある女性は、できるだけ若いうちから摂取したい成分ですから、毎日飲む水にカルシウムが入っていると安心できます。
4大ミネラルの他に、今注目されているのが「バナジウム」です。日本では、富士山麓から取水できる水だけにバナジウムが含まれています。バナジウムは「血糖値を下げる」作用があることで広く知られるようになりました。糖尿病の予防や血糖値が高めの人には、ぜひ飲んでもらいたい水です。
水道水に含まれる代表的な成分
水道水は、私たちが安心して飲めるように、いろいろな方法でろ過して、さらに塩素で殺菌されています。水道水は純水のように、完全に水の中の不純物を取り除いているわけではなく、水のうまみ成分でもある4大ミネラルも含まれるため、水のきれいな田舎の水道水はおいしいといわれるのはそのためです。
しかし、水道水には危険物質もたくさん含まれています。そのひとつは鉛で、古い水道管などに使われていることが多く、体に吸収されやすく、排出されにくい性質を持っています。
また、塩素は水を殺菌するのに必要な成分です。しかし、河川などの汚染が進めば進むほど塩素濃度を高くしなければ、追いつかなくなってしまいます。塩素濃度が高くなると身体にも悪影響が心配されます。
塩素が高くなることで、さらに危険度を増すのがトリハロメタンの発生です。これは、塩素消毒が生んだ副産物といわれ、危険な発がん性物質です。他にもアトピー性皮膚炎や喘息を悪化させたりします。