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難しいアンモニア性窒素の処理をスムーズに行う方法

下水処理をする時には、通常は塩素を使って殺菌処理の度をしています。しかし、アンモニア性窒素濃度の高い排水にこの方法を用いると、多量の塩素化合物が必要となります。さらに、反応が急速に進行してしまうため、気泡が発生して、有毒な揮発性のクロラミンや塩素ガスが発生する危険性があるため、こうした処理をする下水処理場では、排ガス処理施設や化学反応のコントロールに十分注意しなければなりません。

ストリッピング処理は、こういった高濃度のアンモニア性窒素が含まれる汚水にスチームや空気を吹き込んで、アンモニウムイオンと水酸化イオンを反応させることで、アンモニアガスと水に分離します。

ストリッピング処理にはpHと水温が大きく関係してきます。pHは高いほどよく、10.5以下になると除去率は低くなります。また水温は高いほどアンモニア性窒素の除去率は高くなります。

ストリッピング処理のメリット

ストリッピング処理は、いくつかのメリットがあります。

●物理化学的処理のため、安定した処理ができ、危険性が回避できます。
●装置の特別な運転技術は必要とせず、自動運転が可能です。
●熱を回収できるため、ランニングコストが削減できます。
●施設から汚泥の廃棄物が発生しません。
●生物処理に比べて、設置面積が大幅に少なくなります。

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